第一編  第4話    鈴木豊三郎
  
     ネクタイの始まり  発祥編        少々加筆致しました


 ネクタイって紐みたいなものを首に巻いて、考えてみれば摩訶不思議な物に思えて来ます。ネクタイの起源は、古くは古代ローマ帝国時代に遡ります。その頃、兵士の巻いていたフォカレ(focale)と呼ばれていた帯状のウールの首巻に始まると言われていますが、直接の起源は1656年クロアチアのクロアット連隊の将兵が、ルイ14世(1638−1715)に仕える為にパリにやって来た時、首に巻いていた鮮やかな色彩の布が、起こりだと言われています。
 この布は贈り主が、多分、恋人か、妻か、母親か、姉妹か、なのでしょう。身近に使っていた布に刃傷除けの護符を縫い付けて将兵に送ったものでした。

 
 これが流行に敏感なパリジャンの人気を呼びクロアチアのクロアット(croate)連隊の軽騎兵にちなんで、クラバット(cravate)と呼ばれました。クラバットの流行は19世紀初頭まで続きました。フランスでは現在でもネクタイはクラバットと呼ばれています。
 でも一説にはルイ14世が使い始めてからパリジャンも使い始めたと言う説もあるようです。どちらが正しいのか、ちょっとタイムスリップしたくなります。
 初期のものは上質の麻で作られ、ほとんどが白で、黒も少しありました。現在、燕尾服には白の蝶タイ、タキシードには黒の蝶タイを使うのはその頃の名残です。服が黒や黒ずんだ服の為、現在のような色物や柄物が使われるようになったのは19世紀半ば頃からです。

 
1870−80年代にかけ、シャツの襟が小さくなり、上着やベストの襟空きが小型になり、ネクタイも急激に小さくなり、現在の形になっていきました。結び目が小さくなればなるほどより強烈な色や柄が取り入れられ、染色の容易な絹が基本的な素材になっていきました。名称もネッククロス(neck cloth)から、ネクタイ(necktie)が使われるようになりやがて現在使われている  TIE へと変化していきます。



 クラバットと、始めはフランス語を使っていたのがネッククロスとかネクタイとか、英語を使うようになったのは、19世紀以降イギリスの紳士服業界がフランスをリードするようになった為です。それが現在まで続いています。そして、ネクタイの変化に合わせて、実はこの時代、女性の服装がものすごい勢いで変化しているのです。そのお話はまたおりを見て次の機会に致しましょう。



当ページは下記文献も参考にしました。
有難う御座います。
   *服装大百科事典   服装文化協会 編
*服飾の世界史     円野 郁 著
          *服装の歴史      アドルフ ローゼンベルク 著

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