第三編 薔薇色の人生 
         
第14話 日本人と色彩感覚 青

 日本人にとっては、赤と言う色はとても思い入れのある色です。赤の色は種類にして100色に少しかけるくらいの種類の色の呼び名があるそうです。よく言われる話に国旗の色はその国のカラーが象徴されていると言われます。そのせいで赤は日本の国民色なのかもしれません。
 
 それにひきかえ、青は全然あやふやなのです。たとえば、フランスの国旗の青は日本人のイメージする青より随分明るく感じます。最近は余り見かけませんが、某社のフランスキャラメルに使われたトリコロールカラーには、日本人好みの紺が使われていました。実際の国旗のイメージからすると全然違うと感じます。でも発売当時はまだ、海外旅行は夢のまた夢でしたから、紺の方が日本人にはなじみがありましたからデザイナーが気を利かしたのでしょうか。紺の方がしっくり行ったのかもしれません。そのせいか、フランスの国旗の青は紺と言うイメージを持っている方が結構いらっしゃいます。えっ、こんなに濃かったの?
 
 イタリーでは日本人好みの紺色なんて余り見かけません。明るい青が主流のようです。イタリーでも北方のミラノやフィレンツェでそうなのですから、南のナポリやシシリー島の方ではもっとその傾向が強いと想像しますが、行って確認したい物です。

 最近は年々国際化していますので国と国の垣根はどんどん低くなりつつありますので、色についても国際化のスピードは今後さらにアップして行くでしょう。
 

 それにしても、日本は青と緑の区別が全くと言っては、言い過ぎかもしれませんが、曖昧なのです。真面目で、律義な日本人にしてはどうしたことなのでしょう。

 目には青葉 山ホトトギス 初鰹
なんて俳句がありますが葉は緑です。
 信号が青になったら渡りましょう
緑ですよね。最近は青色の信号が出つつあるようですが。
 大相撲の土俵上の屋根?の房は、青房と呼んでいますが明らかに緑です。これには、遠くから見ると黒の房と、紺の房では見分けづらいから気を利かせたという噂を耳にした事がありますが。

  ですから、青緑と緑青の区別はほとんどつかないのではないでしょうか。でもそこを狙って、微妙な色を使ったトレードマークを随分見るようになりました。かつて知人が、日本は湿度が高いので遠景の緑が青に見えるからだと言う話を耳にしたことがありますが、日本人の国民性からすると、まだ何かあるように思えてならないのですが、そんな疑問は私だけでしょうか

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